その22

<22-1>トヨタ社員は机で仕事をしない(若松義人)
 
トヨタという自動車メーカーは、いいものからは何でも学ぶ姿勢が顕著だ。企業規模や業種はまるで関係ない。病院でも和食店でも、「いい」と聞けば現場に足を運び、話を聞いて、率直によさを認めて学ぶ。簡単なことのようだが、なかなかできることではない。
 
<22-2>仕切りたがる人(佐藤眞一)
 
ゴリラは、マウンテンゴリラなど一部を除いて、すべて血液型はB型です。
 
<22-3>あぁ、阪神タイガース(野村克也)
 
「人間は無視・賞賛・非難の段階で試される」という。これは一流の人間を育てる原理原則でもある。見込みがない時期は「無視」。可能性が見えてきたらとにかく「賞賛」する。そして、チームの中心、主力選手になった時点で「非難」するわけだ。
 
<22-4>すごい畑のすごい土(杉山修一)
 
これまでの計算では、日本の典型的な稲作で、コメの生産に使った化石エネルギーは収穫された米の持つエネルギーとほぼ等しくなっています。つまり、米を食べることは、石油を食べていることに等しい状態になっているのです。
 
<22-5>なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?(小堺桂悦郎)
 
商売をダメにするのは会計力のなさすぎからです。
 
<22-6>世界一愚かなお金持ち、日本人(マダム・ホー)
 
ユダヤの格言にあるように、「なぜ、耳が二つなのに、口が一つなのか? それは、自分のことを話すより、人の話を聞くほうがもっと大切だから」です。
 
<22-7>迷ったら二つとも買え!(島地勝彦)
 
センスは瞬時にお金で買えないものだが、お金を出し続けなければ、身につかない。浪費はセンスを磨くための粗砥であり、より良き人生を送るための寒肥でもあるのだ。
 
<22-8>リクルートのDNA(江副浩正)
 
最も時間をかけたのは、誰をどの仕事に配置するかだった。人には向き不向きがあり、人と人には相性がある。それらがうまく合えば、人は生き生きと働くことができ、大きな成果が上がる。
 
<22-9>高血圧の常識はウソばかり(桑島巌)
 
人間の血管にとってもっとも負担の少ない血圧レベルは上が120ミリ、下が80ミリ以下ということが明確になったのです。
 
<22-10>はまる人、はもる人、はめる人(キャメル・ヤマモト)
 
50歳になってから成長している人には共通点が2つあります。1つは、そういう人たちは、若いころから、それぞれの持ち場で、精一杯がんばってきたということです。もう1つは、50歳前後で、それまでに積んだ1つ1つの経験の多くが生きるような、あるテーマとめぐり合うという幸運です。
 
<22-11>CDを聞くだけで英語表現が覚えられる本(赤井田拓弥)
 
「リスニングの学習は現在の英語力より一段上のものを聞く」と聞いたことがありますか。これは、リスニング力を伸ばす秘訣としてよく言われる言葉です。一方スピーキングの場合は、「今の英語力よりも下のレベルの英語使って話す」ことがポイントです。これは大切なことです。自分が今もっているレベルでそのまま話すのは大変です。
 
<22-12>殿様の左遷・栄転物語(榎本秋)
 
共通していたのは、彼らはもちろんそれぞれに才覚はあったが、出世の決め手はなんといっても将軍による引き立てであった、ということ。どれだけの才があろうと、江戸時代の日本はそれだけで政治の中枢に乗り込めるような世界ではなかった。絶対的な権威である将軍が引きたててこそ、名門譜代大名たちが独占している幕政の要職に割り込み、思うように政治を動かすことが許されたのである。で、あるならば、後ろ盾の将軍がいなくなった後に彼らもまた幕政の中枢から追放されてしまったのは、まったく理の当然といえるだろう。
 
<22-13>「やめられない」心理学(島井哲志)
 
なぜ運動の継続が難しいかについて、早稲田大学の竹中晃二教授は次ぎの4つの点を指摘している。第一に、毎日の余分な努力が必要だという点。第二に、効果を自覚するまでに根気が必要な点。第三に、自動車などの便利な現代生活に逆行する行動だという点。そして、最後に、不活動への誘惑は思っているよりも強烈だという点である。
 
<22-14>スーツの適齢期(片瀬平太)
 
平服とは、フォーマル(燕尾服)やセミフォーマル(タキシード)の下に位置する、スーツ姿の最上級のものだ。上質無地のダークスーツに白いシャツを合わせ、ネクタイやポケットチーフにピンクや赤を用いて宴に出席し、「祝う気持ち」をこめるのが正しい姿なのだ。
 
<22-15>キャベツにだって花が咲く(稲垣栄洋)
 
昆虫はじつにバランスの取れた栄養食なのです。生きている昆虫は、必須アミノ酸やミネラル、ビタミンなど生命活動に必要な栄養分を一通り持っています。
 
<22-16>それでも脳はたくらむ(茂木健一郎)
 
人間の頭のよさの特徴とは何か。多くの研究者が、人間の知能の本質はその社会性にあると考えている。
 
<22-17>間接リュウマチQ&A(橋本明)
 
ステロイドの間接内注射療法は今から60年以上前に始められ、これほど副作用がなく、これほどコンスタントに間接局所症状の緩和をもたらしてくれる治療手段はない。
 
<22-18>すごい製造業(中沢孝夫)
 
一般に大企業はヒエラルヒーによる管理・業務執行が可能であって、またそうでなければ大企業はなりたたない。よく経営を立て直すことが責任の取り方だ、などとうそぶいている社長を見かけるが、経営者が入れ替わったくらいで成り立たなくなるような組織であるなら、それだけで経営責任が問われるということがわかっていない。
 
<22-19>大麻入門(長吉秀夫)
 
アメリカ国立薬物乱用問題研究所(NIDA)の臨床薬学部長であるヘニングフィールド博士らは、「大麻の中毒性はカフェインとほぼ同等であり、アルコール、タバコよりも害が少ない」と報告している。
 
<22-20>3種類の日本教(島田裕己)
 
企業が体育会系の学生を歓迎するのも、体育会系は組織が厳格で、部員として活動することで、自ずと組織を運営する能力を身につけていくからである。慶応大学が企業に強いのも、実はその点が関係する。慶応の大学全体に体育会系的なところがある。同窓会の結束が強いのも、その反映である。
 
<22-21>カビの常識人間の非常識(井上真由美)
 
皮膚に住む酵母の一種ピチロスポラム・オバーレは、皮膚にカビの生えるのを防止する力を持っています。
 
<22-22>医療の限界(小松秀樹)
 
麻酔科医の、病院からの集団離職がどうして起きるのかを考えるために、ある麻酔科医に何がもっともいやなことなのかと訊いたことがあります。即座に、へたな手術の麻酔を掛けるほどいやなことはないと返ってきました。ある国立大学病院で、前立腺全摘出手術を行なうのに8時間かかり、3000ミリリットルも出血するというのです。
 
<22-23>法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる(奥村佳史)
 
私が最も有効であると考える節税対策は、自己株式買取を利用する方法です。まず、あなたの会社は他の会社の株式を買ってきます。そして、その株式を発行会社に同じ値段で買い取ってもらいます。買い取り方や、発行会社の状況にもよりますが、こうすることで、あなたの会社に税法上だけ株式譲渡損失と受け取り配当を計上することができます。ここで、株式譲渡損失は損金に算入されますが、受取配当金は益金に算入されません。結果として、益金不算入になった金額だけ所得が減少し、その40%程度の法人税が節税できるのです。
 
<22-24>「51歳の左遷」からすべては始まった(川淵三郎)
 
私の危機管理の鉄則は、「隠さず」、「正しく」、「迅速に」そう考えています。
 
<22-25>賢い皮膚(傳田光洋)
 
北欧では季節性のうつ病というものがあり、これは冬季の日照不足によるものであると考えられています。最近では日本でもうつ病治療に、朝、太陽光を浴びるとよい、という記述を目にすることがあります。