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 酒は嗜好品であると同時に、人によっては毒物である。したがって、全く興味のない方も相当数存在するものと思われる。また、忘年会、新年会、歓送迎会、暑気払い等、集団で酒を飲む場に遭遇された方も多いと思う。そのような時、酒を飲む側からすると、当たり前にふるまっているつもりでも、飲まない側からするととんでもなく迷惑なことが結構ある。それだけでなく、パワハラやセクハラが起きる可能性が最も高いのが酒の席である。まだまだ日本人は、酒が入っていたので、「つい言い過ぎた」、「やり過ぎた」、「だから許してくれ」、という言い訳が通じると思っているご年配の方が多い。とんでもないことである。これは犯罪である。裁判になると数十万円から数百万円の判決が出ることがある。安い酒を飲んで真っ赤になり、意志の弱さをさらけ出して、この金額を突き付けられては真っ青である。アルコールの恐ろしさを改めて認識させられる場面である。

 酒の種類や味、料理との相性について、いろいろと講釈を並べたてる人は多い。特に、日本酒やワイン愛好家に多い。しかし、ラベルに関する講釈はあまり聞かない。ラベルのセンスがいいとか、中身が想像できる、食事のテーブルに置くのにふさわしい絵柄だ、といったようなことである。そこで、焼酎とワインに限りラベルを並べてみる。これらのラベル見て何を感じるか。ちょっと違った視点で酒を見てもらいたい。多くの人を狂わせる原因を作る酒ではあるが、ラベルは人を狂わさない。じっくりと愛で、美しさに酔ってもらいたい。