誤算

 誤算とは、思い通りと違った結果が出ることで、あまりいいことには使われない。しかし、今回はこの誤算を使わざるを得ないことが起こった。カーネーションとナスビである。

 5月の母の日に、娘から鉢植えのピンクのカーネーションが送られてきた。数輪開花しており、多くのつぼみが付いていた。観賞用の鉢では長期栽培は難しいので、花丈に見合った植木鉢へ移植した。育成方法を調べると、太陽が大好きとなっていたのでよく日の当たる場所で育てていた。5、6月ごろには多くのつぼみを付けていたので、相当多くの花が咲くと思っていたが、三分の二程度しか咲かなかった。残りは中身のないつぼみでスカスカであった。それでも多くの花が咲いた。・・・これで終わりかと思ったが、夏の暑さにも負けず咲き続けた。いつまで咲くのだろうか? 秋になっても咲いている。とにかく1日として花が咲いていない日はなかった。調べてみると、5、6月が開花時期となっている。中には四季咲きといわれるものがあり、10、11月にも咲く、となっていた。わが家のカーネーションはそれ以上で、厳密に表現すると春、夏、秋、冬の4シーズン咲きである。これはうれしい誤算である。3月の中旬になっても咲き続け、つぼみもたくさん付けている。まもなく5月になるので全月開花達成となる。

 もう一つの誤算はナスビである。今年も例年とたがわず猛暑であった。多くの野菜たちがこの猛暑にやられ、思ったほど収穫できなかった。ナスビとトマトは特にひどかった。ナスビは2個収穫したまま、花が咲かなくなってしまった。インドが原産地であるナスビにしてこれである。待てど暮らせど花が咲く気配がない。このまま撤収しようかと思ったが、もう一度チャンスを与えることにした。時期はちょっと早かったが、更新選定(枝を三分の一程度残し切り落とし、根も適度な長さのところで切断する)を行った。すると、猛暑が最盛期を超えたあたりから、木がどんどん大きくなり花をつけだした。それからというもの毎日2、3個のペースで収穫が続いた。毎日ナスビをこれだけ食べることは大変である。何とかならないかと知恵を絞り、漬物にすることとした。これなら日持ちがする。毎日食べる分は浅漬け、残りは古漬けにして、後日じっくりと塩を抜いて食べることにした。ところがここでも問題が発生した。漬物用の入れ物が小さすぎ入りきらなくなったのである。ここでとった作戦は、早期の収穫である。一口サイズで収穫し漬物にするのである。大きくなり過ぎたものは、焼きナスや煮物で食べることにして乗り切った。飽きるほどナスビを食べた。秋ナスは親父に食わすな、といいたい。とはいえ、これもうれしい誤算であった。

 こんな誤算であれば、何度あってもうれしい?

 

<もうすぐはーーるですねぇ~ ♪>

 

<野菜ではなくナスビのなる木です>

 

<終わりが見えない収獲>