Qちゃん

 毎年キュウリを栽培するが、ほとんどまともに収穫できたことがない。実付きが悪かったり、病気になったりで、1本の苗から10本も取れればいい方である。そのような経験から、今年は苗を2本植えた。こんな時に限って実がよく付くのである。1本の苗から30本ほど収穫できた。合計で60本である。キュウリは成長が早く、種を蒔いてから1か月くらいで収穫が始まる。そして、実の成長も早い。まだちょっと収穫には早いかなくらいの大きさであっても、翌日にはきっちりと収穫サイズになっている。葉の陰で3、4日間見落としていると、小さめのヘチマのようになってしまう。これはもう種がごつごつして旨くない。毎日必ず葉の陰まで確認をする必要がある。レンタル家庭菜園に週末だけ行くような場合は、最適サイズのキュウリの収穫は難しいだろう。大きくなり過ぎてしまうからである。ちょっと小さめでも収穫しておかないと、翌週にはヘチマに変わってしまう。

 一定の大きさになれば収穫である。今年は毎日1、2本の収穫である。キリギリスではあるまいし、毎日キュウリばかり食べられない。さて、どうしたものか? 大根やニンジンなら干し野菜という保存の仕方もあるが、キュウリはどうも適さないような気がする。いろいろ検討した結果、キュウリのQちゃん(商品名)を作ることに決めた。これならかさを減らした上に保存がきく。さっそく作業開始。13cm×13cm×5cmの入れ物に、キュウリのQちゃんにするとキュウリが10本分入る。なかなか効率がいい。ショウガとタカノツメを適量入れて完成。2、3日して味がしみ込めば食べごろである。キュウリのQちゃんはかりっとした歯ごたえを持たせるのと、キュウリ特有の青臭さを抜くのが肝である。

 お茶漬けには最高の友であるが、サラサラと別腹に入っていくので太り過ぎに注意である。人生最大の減量に取り組んでいる身としては、かなり手ごわい相手である。Qちゃんおそるべし。

 

<キュウリの苗>

 

<収穫サイズ>

 

<Qちゃん>