大寒波(その3)
2021年1月、家庭菜園を始めて3回目の大寒波である。ほぼ隔年で大寒波がやってくる。前回は2018年、その前は2016年である。数日前から、天気予報で頻繁に注意を促していたので準備は怠りなしである。「壮大なる実験」の最中であり、栽培野菜はほとんどない状態であったことも幸いした。雪がまったく降らなかったのも助かった。今回の寒波が今までと違うのは、数日間続き長かったことである。今回も菜園周りで発生した事柄を列記しておくことにする。
まず、メダカ池である。ここは今までにない苦労をした。表面に張った氷を取り除こうとするのであるが、全く歯が立たないのである。ハンマーで割ろうとするのであるが、氷が飛び散るだけで大きな塊として除去できないのである。根気よく割っているとようやく穴が開き、そこから水しぶきが噴水のようにピュッと噴き出した。氷は表面から凍り、徐々に水中へ広がる。水は氷になると体積が増すので、池内部の水圧が高まったのである。取り出した氷を見ると、厚さは5cmあった。今までの記録が3.5cmであるから、大きく記録を更新したことになる。前回は無事であったが、メダカにとっては災難である。この圧力でメダカが圧死していなければいいのであるが・・・。次回からは池の上方に覆いを付け、寒気が直接当たらないようにしておこうと思う。
庭に設置された2槽式の作業着専用の洗濯機にも変化が出ていた。洗濯槽側に設置したホースから、水滴がポトリポトリと滴下していた。その滴下した水滴が凍り、徐々に持ち上がってきてホースの口にまで届いていた(左側はおまけ(途中でホースを動かしたためツララも移動))。長さにして30以上、太さは3cm程度で、形状はほとんど棒状である。見た目にはツララであるが、できる工程は鍾乳洞でよくみられる石筍と同じである。タケノコのようにしたが太く徐々に細くなるというような形ではないが・・・。
アトリエは相変わらずの寒さである。吐く息が真っ白になる。ふと見た温度計は氷点下になっていた。寒いアトリエは毎日のことで、あまり気にしていなかったが、氷点下(-0.1℃)は初めてである。不思議と、氷点下という響きでより寒さを感じるような気がしてくる。安作りのアトリエは風を遮っているだけが利点といった感じである。世間でよく使われている「体感温度」というやつを軽減しているに過ぎないのである。設置されている冷蔵庫は確実に温蔵庫としての役割を担っていることになる。ストーブをフル稼働させて暖を取る。
近所の池を見に行ったが、風が強かったせいか池の周りに氷が張っているだけであった。子供の頃には、時として厚さ数センチの氷が張り、上に乗って(絶対にまねをしないこと)遊んだものである。それから比べると、大騒ぎするほどのことでもないのかもしれない。何でもかんでも温暖化のせいにするわけではないが、ちょっと気になる傾向ではある。
<メダカ池>
<厚さ5cm>
<洗濯機にツララ>
<アトリエは冷蔵庫以下>