ハチトラップ

 毎年多くのアシナガバチがやって来て困っている。数年前にアシナガバチの巣を撤去しようとして失敗し集中攻撃に遭った。幸いにも1か所刺されただけで済んだ。それでもその痛さはしばらく続いた。こちらから仕掛けなければ、決して刺されることはないのであるが、どうしても身近なところを飛び回られると気になるのである。自宅、駐車場、物置、菜園の資材置き場等に毎年巣を作っている。以前乗っていたRV車では、リアについている予備タイヤに巣を作っていたことがある。それくらい多くの巣が作られている。その巣の材料は、菜園で使用している角材である。角材をかじり、それを材料にして巣を作っている。角材の表面が噛み荒らされてざらざらになっている。格好の材料があるのと、巣作りに適した場所があるので、多くのアシナガバチがやってくる。刺さないまでもやはり目障りである。万が一、作業中に工具を振り回していて、アシナガバチと接触しようものなら一大事である。こちらにその気がなくても、アシナガバチは攻撃を受けたものと勘違いしかねないからである。菜園内の資材置き場は要注意場所のひとつである。ハチが巣を作っているのに気付かず資材を取れば一斉攻撃を受けることになる。不意打ちを食らえば逃げることもできず、ぼこぼこに刺される可能性がある。1カ所ですら相当な痛みが長期間続くのに、数か所も刺されれば失神しかねない。最悪の場合は・・・。アシナガバチはかなり大きな巣を作る場合がある。たいていは直径が数センチであるが、10cm程度のものもときとしてある。このような巣の表面では、数匹のアシナガバチがぐるぐるとせわしなく動き回っていることが多い。

 ある日、ホームセンターでハチのトラップ(罠)を見つけた。効果の程は疑わしいが、とにかく今よりはましになるだろうと2個購入した。1個は菜園のブドウ棚に吊るした。もう一つはガレージの天井から吊り下げた。トラップの液体の色は黄色で、匂いはバナナと焼酎を混ぜ合わせたような匂いである。これでも十分に効果を発揮するのだろうが、日数が経ちさらに発酵が進んだときには、より一層効果を発揮しそうである。ダメもとで購入したが、予想に反してこれが結構いい働きをした。アシナガバチだけでなく色々な虫が捕れた。その甲斐あって、アシナガバチはほとんど姿を見せず、例年ならあちこちに見られる巣がまったく見当たらない。このハチトリップのおかげで、非常に快適な夏を過ごせている。特に困難を極めるハチの巣取りを行わなくて済みそうなのがありがたい。

 これほど快適な夏を過ごせそうな割には、たいした作品を作ることもなく夏が終わりそうである。わが創作活動にアシナガバチはそれほど大きな影響を与えていなかったということがわかった。単なる勘違いか、それとも苦し紛れのこじつけだったのか・・・。やっぱり、暑さが最大の原因だったと思う!(これはあくまでも個人の感想です)

<ぶどう棚>

 

<駐車場>