その34

<34-1>運動しても自己流が一番危ない(曽我武史)
 
レスリングはもともと狩猟で鹿などを追い詰め捕まえ、肩を地面につけて4本の足をひもでぐるぐる巻きにするという意味合いで、肩がマットにつくと負けとしています。一方柔道は、世界的に普及したことで特性が変わってきていますが、20世紀の初めまでは「柔よく剛を制す」、つまり、力でねじ伏せてポイントを稼ぐよりも、技を決めて1本とることが美徳とされていました。剛と柔の競技特性の違いは、民族の特性が表れたものなのです。
 
<34-2>日本人へリーダー編(塩野七生)
 
「いかなる分野でも共通して必要とされる重要な能力が、1つある。それは想像力だ」とは私の言ではなく、500年昔にマキャべりが残した言葉である。
 
<34-3>すごい和食(小泉武夫)
 
美しい水があったからこそ、美味しい米も酒も料理もでき、和食のすばらしさが味わえた。それゆえに、日本の食文化の崩壊の最初は、もしかしたら「水」から始まったのかもしれない。
 
<34-4>会社は毎日つぶれている(西村英俊)
 
会社が受けるダメージ、つまりつぶれる力の大きさは<事故の大きさ>×<解決までのスピード>の積算値で決まります。
 
<34-5>デッドライン仕事術(吉越浩一郎)
 
能力のない管理職ほど情報を隠そうとする。そうでもしないと部下が権威を認めてくれないわけだ。
 
<34-6>競馬一本で飯を食う技術(上野誠)
 
ケン(見るだけで馬券を買わないこと)をしている限りは、馬券で負けることはない。そして、たとえケンをしたレースの予想が当たっていても、損はしない。これを頭に叩き込んでおいてほしい。
 
<34-7>歯と脳の最新科学(堀準一)
 
よく噛んで食事をするということは、大脳や小脳、それに視床下部などの中枢神経を直接刺激することになります。これはアルツハイマー病に代表される認知証など、脳神経機能障害をはじめとする疾患の予防につながります。
 
<34-8>なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?(小堺桂悦郎)
 
人間関係、人脈だって、つくるのにはお金がかかるし、維持するのもお金がかかります。そう考えると、結果として、それがよいか悪いか、好きか嫌いかはともかく、お金に換えることもできるのが、人間関係なのです。
 
<34-9>能力主義と企業社会(熊沢誠)
 
査定によって個人間に格差のつく賃金システムは日本の従業員のほとんど全階層に広がっているけれども、欧米では、その適用がなお、上層ホワイトカラーにかぎられている。
 
<34-10>悪文(???)
悪文の条件   1.書いている当人がよく分かっていない     2.読者不在の文章     3.意図のはっきりしない文章     4.混乱した文章    5.堅すぎる調子    6.あいまいな表現     7.誤解されやすい表現     8.気取ったためにわかりにくくなる、一人よがりな書き方

 

<34-11>デフレ時代を生きる知恵(小学館文庫編集部)

円安はデフレ・スパイラルを断ち切るために効果的に働くといわれている。

<34-12>デフレ時代の成功法則(長谷川慶太郎)

デフレ時代の市場予測は、インフレ時代とは比較にならないほど難しい。それは市場の主役が、売り手ではなく買い手だからだ。

<34-13>この国を出よ(大前研一、柳井正)

ドラッカーの思想を一言でいえば、それは「経営者はこうあらねばならぬ」というゾルレン(当為)の世界です。

<34-14>食は庭にあり(永田洋子)

畑中正一元京都大学ウイルス研究所所長は、その著書「キラーウイルスの逆襲」のなかで、次のように述べています。「人口が増大し、食糧を得るために未開の地を伐採して放牧や農地に変えていくと、人類が今まで遭遇しなかった未知のウイルスに感染する機会も増大する。21世紀が「感染症の世紀」と称されるゆえんである」

<34-15>職場は感情で変る(高橋克徳)

よい職場、よいチームであるためには、何が必要なのでしょうか。大きく分けて3つの要素が必要です。第一の要素は、1人ひとりがイキイキと前向きな感情を持って、職場やチームに参加できているかどうかです。第二の要素は、お互いを認め合い、支え合い、学びあうよい関係が築けているかどうかです。そして第三の要素は、こうした活動を通じて、自分たちがやっていること、自分自身を肯定できるということです。

<34-16>殿様の左遷・栄転物語(榎本秋)

戦国時代や江戸時代であっても、あるいは現代の企業であっても、「後継者を誰にするか」というのは人事の重要ポイントである。単純に考えれば一番優秀な人間を選べばいいような気がするが、現代のこの階級のない社会でさえ、実際のところ本人の能力よりもそれ以外の要因のほうがしばしば重要になるのだから、封建社会である江戸時代ならば何をかいわんや、である。

<34-17>ヤクザ式相手を制す最強の「怒り方」(向谷匡史)

このことは飲食店でのトラブルに限らない。クレームを付ける相手をワンランク上げ、「悪いのは現場の担当者で、あんたは悪くない」というスタンスで、目の前の相手を真っ向から追い込まず、変化球で攻めるのがコツなのである。

<34-18>安岡正篤人生を拓く(神渡良平)

「人生において起こることに偶然はない。全て起こるべくして起きている。だから受け入れることだ。そこから全てのことが好転していく」

<34-19>「見る目」「見た目」の科学 好き、嫌いの正体(林成之)

医者でも絵の下手な人、字の下手な人は、外科医にはなれません。特に脳外科は空間認知能力と手先の器用さがないと、患者さんに致命的なダメージを与えてしまいます。絵や字が下手というのは、この空間認知能力が足りていない証拠。

<34-20>プロ野球心をつかむ!監督術(永谷脩)

プロ野球監督の源流は、「王道野球の水原」、「機知の野球の三原」、「粘りと商魂野球の鶴岡」の3大監督。「冷徹無比の勝利至上主義の川上」、「熱血と地道なチーム作りの西本」が加わり、東西に分かれて戦いを繰り広げた。

<34-21>なぜベトナム人は痩せているのか(森由香子)

起きてから12時間以内は、食べても太りにくい時間帯です。ダイエットの効果を早く出したい人は起床後12時間以降は何も食べないに限りますが、仕事などで、12時間以内に食べ終えられない人の方が多いでしょう。その場合は、せめて14時間以内に食べ終えましょう。ベトナムの人はだいたい14時間以内にすべての食事を終えるそうですよ。

<34-22>社長、その服装では説得力ゼロです(中村のん)

かつて資生堂、ミキモトといった老舗のイメージが強く、最近では、シャネル、グッチ、エルメス、サルヴァトーレ・フェラガモ、ランバン、カルティエ、プラダなど、高級な海外ブランドの大型店舗が軒を連ね、高級イメージをさらにアップさせてきた銀座の風景を、ユニクロファンが、H&Mファンが、そしてH&Mのならびに位置するスペイン発の低価格ブランド「ZARA]に集まるお客たちが塗り替えていっている。

<34-23>その物言い、バカ丸出しです(梶原しげる)

時々の方が一時より雨の降る可能性は倍、が正解らしい。

<34-24>見通す力(池上彰)

日本の新聞は定期購読している読者がほとんどなので、「読者は新聞を毎日隅から隅まで読んでいる」ことを前提に書かれた記事が多くなっています。そのため、日本の新聞では、ニュースの現状や途中経過しか書かれていないことが多いのです。たまに何日か新聞を読んでいなかったような人が読むと、ニュースの全体像がつかめない、ということも起きてしまいます。これは、現在の新聞が抱える問題点のひとつだといえるでしょう。

<34-25>競馬勝てる天才、負ける凡人(里中李生)

若手や騎乗数の少ない中堅どころが馬の使い方に不満を言った場合、かなり信憑性がある。