読書は頭と心にいい。なるほど、これはおそらくいいであろう。そう思って、読書を続けてきた。しかし、あるとき、ふと思った。今までにどのくらいの本を読んできただろう。それらが本当に頭と心によかったのだろうか? 思い出そうとしてもほとんどの題名を思い出せない。それ以上に本の中身についてはもっと思い出せない。そのようなものが本当に頭と心にいいのだろうか? これはあくまでも読んでいるその時一瞬のものではないだろうか? 恋愛小説を読んでいれば、そのような気分になるし、推理小説を読めば、なんとなく問題を解決しようと意気込んで読む。ハウツー本を読めば、わかったような気になる。読書の仕方としてはこれでいいのかもしれない。しかし、これでは偉大な作家が書いたものとしてはもったいないことである。それと同時に時間を費やして、何も残っていないというむなしさを解消したい。読んだ本の中から「素晴らしい」、「すごい」、「役に立った」、「今度、これで女性を口説いてみよう」等、感動した部分を1か所限定でピックアップする。どうしても2か所、いや3か所以上あり絞ることができない、というような本が多数である。しかし、ここは心を鬼にして、「えい、やっ」と、1か所に絞る。これを名づけて「ずばり! 1点勝負」。本を読めば、人それぞれ置かれた環境や状況で感じることは違うであろう。著者からすれば、全く見当はずれな部分を強調されてはたまったものではないだろう。それは一切無視して、自分の心に残った部分をピックアップする。したがって、本の題名からは想像もできないような内容がピックアップされたものもある。選択した本の題名、抜き出した部分の内容でその時の心境を推測するのも楽しい。
注1) 原則として原文のままを抜き出した。ただし、数字に関しては違和感がない限り算用数字に変換している。また、文章の前後が通じないときは主語を補っている。
注2) 題名から、地方競馬場の予想屋のページと勘違いされた方には深くお詫びします。もう少し勉強が進めば、JRA開催のGⅠレースくらいは予想してみたいと思いますが・・・。