126.消費期限
農林水産省のHPを見ると、『お店で買った商品には、袋や容器に「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが表示されています。ふたつの違いを理解して、適切に美味しく食べましょう!』という内容が記されていた。その『消費期限』や『賞味期限』はどうなっているかというと、『消費期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。『賞味期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップ麺、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています』となっている。
これらの日付は、かなり大きめの安全率が考慮されているものと思われる。日付ぎりぎりで品質が大きく変化すれば大変なことになるからである。と、内心では思っているのであるが、いざその日付を大きく上回った食品を食べるとなると躊躇してしまう自分がいる。先日、夜中に腹が減ってどうしようもない時に、台所の引出しにカップ麺があるのを見つけた。賞味期限は半年以上経過していた。熱を加えるものだから、大きく体調を崩すことはないだろうと判断し食べてみた。味、におい等は全く問題なかった。普通においしかった。というよりは、あまりにも腹がすきすぎて、何でもおいしく感じられたのかもしれない。生ものであれば怖いが、熱を加えるという安心感が気を大きくした。熱湯殺菌というのは一つの魔法かもしれない。
食品に関しては熱湯殺菌という魔法が存在する(あくまでも個人の意見です)。ここで問題としたいのは、魔法の存在しない消費期限についてである。それは、ボールペンである。人畜無害ということもあり、消費期限などというものを気にしたことはない。しかし、ペン立てやケースから取り出して書こうとしたときに、まともにきれいに書けるボールペンはほとんどない。かすれるものや全くインクの出なものばかりである。インキの残量を確認しても、すべて十分な量が入っている。なぜ書けないのか? メーカーのホームページを見ると、いくつか理由が書かれていた。「ペン先の傷」、「ペン先に異物の混入」、「製造から長期間経った場合」、というのが書かれていた。書けなくなったボールペンの多くを確認したが、ほとんどが「製造から長期間経った場合」が適合しそうである。長期間とはどのくらいの期間を言うのだろうか? これをうまく書けるようにできる魔法はないのだろうか? 魔法がないのであれば、消費期限をぜひ教えてもらいたい。完全にインキがなくなって書けなくなったボールペン、というのを経験してみたいと思うのであるが・・・・。
消費期限のないボールペンができればぜひ購入したいと思うのだが、スマホやパソコンに頼りほとんど字を書かなくなった現在、インキがなくなるよりも自分自身の消費期限が切れる方が早いかもしれない。