シンメトリーとは、左右対称の意味で、美しさを表現するのに最もふさわしい言葉であると思う。特に建築物にとっては安定感、安心感、和らぎというものを感じる。自然界においても同様に、富士山であったり、水面に映し出された景色なども左右、あるいは上下に対象になっている美しさがある。草や木も幹や枝を中心にして左右が対象になっているものが多い。枝や葉は互い違いに出ているものもあるが、ざっくりとみれば左右対称である。
最近、そんな左右対称の美しさを覆すような出来事に出会った。というよりは、気が付いた、という方がいいかもしれない。テレビや雑誌の表紙できれいな女性を見ることが多い。今まで何気なく見ていた美しさが、そのことに気が付いてからというもの、気になってしょうがない。それは目の大きさである。ある日、本屋で見かけた雑誌の女性が、非常にきれいだったのである。きれいというよりは、非常に好感を持ったのである。きれいなのはもちろんであるが、ぐっと引きこまれるものを感じたのである。きれいという表現は語弊があるかもしれない。基準は人によって異なってくるので、個人的な好みとして引きこまれた。言い換えればより“魅かれた”のである。普通に考えれば、左右の目の大きさが違うと、違和感を覚えると考えがちであるが、そうではなかったのである。それに気が付いたのである。個人的には、左目が若干小さめの方が魅かれるのである。極端ではなく、じっくり見るとやや左目の方が小さいな、くらいが最も魅力的に感じる。これが逆に、右目の方がやや小さいと脳がそれを受け付けない。こちらには違和感とまではいかにまでも、魅力はそれほど感じない。多くの人や写真を見てみたが、左右とも全く同じという人は案外少ない。必ずどちらかがやや大きい(小さい)のである。
個人的には左目がやや小さめの人に好感を抱いている。左目がやや小さい人が多いように感じるので、世の中の多くの人に好感をもって日常を過ごしているということになる。ちなみに自分自身の目は“左右同じ”である。つまり、自分自身にはあまり好感を持っていないということになるのだが・・・・。