その1
<1-1>あなたがやらずに誰がやる(江坂 彰、堀田力)
無能なリーダが本気になるのが一番危ない。
<1-2>”食の安全”はどこまで信用できるか(河岸宏和)
熟成時間は、肉の種類によって大きく異なります。鶏肉で2時間、羊で半日くらい、豚肉で10日くらい、牛肉で20日くらいになります。
<1-3>生き方の美学(中野 孝次)
誤一度もなき者はあぶなく候
<1-4>土光敏夫の哲学(PHP研究所)
少数精鋭という言葉がある。この言葉には、二つの意味がある。ひとつは、「精鋭を少数使う」ということである。そしてもうひとつは、「少数にすれば皆が精鋭になりうる」ということである。私は後者の意味を重視したい。
<1-5>人生にとって組織とは何か(加藤 秀俊)
年に一度ぐらいは組織の再点検をするのが、設計者としての責務であろう。
企業間競争=組織の設計競争
<1-6>タテ社会の人間関係(中根 千枝)
セクショナリズムは集団が大きくなればなるほど、また、古くなればなるほど強くなるものである。
<1-7>あなたの市場価値(箭内昇、山崎元)
自分は自分のビジネススキルを販売していて、今勤めている会社が第一の取引先だから、そこで居心地がよく、なるべくお金になるようにするにはどうしたらいいのかと考えて無能な経営者や上司をお客と思って接すればいいのです。
<1-8>インド人の頭の中(宮元啓一/石飛道子)
河岸には、ガートと呼ばれる階段状の沐浴場がいくつもあり、人々はそこで水につかって祈りをささげたり、豪快に泳いだり、歯を磨いたり、大小便をたれたりしている。そのわきを黒こげ死体、あるいは時には生の死体がぷかぷかと流れていく。
<1-9>脳が若々しい人老けやすい人(高田明和)
顔の記憶は右脳、名前の記憶は左脳で行われています。文字データをメールで送るとすぐに送れます。ところが、写真になるとデータ量が多く、送るのに時間がかかります。それと同じで、左脳にある名前をを右脳に送るのはそれほど多くの神経を使う必要はないのですが、右脳の顔の特徴などを左に送るのには多くの神経活動を必要とするのです。だから、顔を見て、名前を思い出すのは大変なのです。
<1-10>本当のモテ期は40歳から(青木一郎)
女性は会話の際「話を聞いてほしい」つまり、「わかる、わかる」と聞き手に「共感」を求めるのに対して、男性は会話に「解決策」や「能力の誇示」を求めるのです。この原因を進化の過程に解を求めるゴッドマン博士は、多くの夫婦を14年間の長きに渡り追跡調査した結果、夫婦の会話を5分間聞くだけで「4年以内に離婚するかどうか」を85%の確率で当てられる、男女のコミュニケーションのスペシャリストです。
<1-11>この一冊で哲学がわかる(白取 春彦)
日本人は思想よりも人柄を優先させる。宗教でさえ、その人の外側にある。だから、徹底した思想が生まれないのだろうかと勘ぐりたくなる。
<1-12>「大変」な時代(堺屋太一)
組織の経営基準は、常に組織を守ることであって、組織の構成員を守ることではない。経験的にも理論的にも実証されているこの事実を率直に容認し、それ以上のロマンを職場に持ち込まないほうがよい。経済機能体としての企業は、機能体としての存続をまず考えるからである。
<1-13>塗師屋のたわごと(山本英明)
人から与えられた答えを探すよりも、問題の設定の仕方がこれから大事なことになっていく。今はこの能力がなさ過ぎる。みんな「イエスマン」や。設問者に都合がいい答えを出すのが一流で、「おかしい」と問題提起する人間は三流とみなされるのやて。
<1-14>いのち問答(香山リカ、対本宗訓)
現代の医療は、ある意味で自然に死ぬことを妨げる医療です。そこが非常に悩ましい。脱水や低栄養になることを怖れて、すぐに点滴で補給しますでしょう。当初は必要な処置でも、ある時期を過ぎますと、それは患者さんには苦痛を長引かせるだけになってしまいます。
<1-15>哲学への回帰(稲盛 和夫,梅原 猛)
何事でもそうですが、執着してはいけません。ダメだとわかった計画は勇気を持って中止し、新たに挑戦し直す心構えを常に持っていることが、学者でも実業家でもたいへん大事な知恵だといえるのではないでしょうか。
<1-16>ふしぎの植物学(田中修)
活性酸素を消去する「抗酸化物質」である、ビタミンE、ビタミンC、カロテン、アントシアニン、リコペンなどである。植物たちは、このような物質を体の中に作って、活性酸素と闘っているのだ。結局、葉や花や実の色となる物質が、活性酸素を消去する働きを持つのだ。だから、強い紫外線が当たると、活性酸素から身を守るために、植物はこれらの物質を多く作る。その結果、葉や花や実は、きれいな色になるのだ。
<1-17>趣味力(秋元康)
ギャンブルで生活を破綻させるとすれば、椅子の倒れ具合がわからないのである。要するに、どこまで椅子をのけぞらせたら、ひっくり返るかわからない。ひっくり返る寸前がいちばん気持ちがいいから、極限までスリルを求めて、気が付いたら椅子ごともんどりうって倒れているだろう。
<1-18>ルネッサンス 再生への挑戦(カルロス・ゴーン)
2ヶ月の間、私はルノーという会社について、さらには人々が何を考えているかを知るために、工場を訪ね、サプライヤーと話し、欧州の販売拠点を回った。これは問題の核心を把握するとき私が常に取る手段である。
<1-19>組織の盛衰 (堺屋太一)
織田信長の成功と横死は、目的追求のためには組織の機能体化が必要だが、それを徹底すればたいていの人間は耐えられなくなることを示している。
<1-20>けじめをつけろ(藤井 良広)
強い者がやった失敗はなんぼでも取り返しができる。しかし、弱者がやった失敗は二度と取り返しがつかない。
<1-21>バカの壁(養老孟司)
ピカソの場合は、普通の人にはいじれない空間配置の能力を自在に脳の中で変えて、絵として表現することができたのです。
<1-22>ミッション(北村純一)
経営者は人格高潔で私腹を肥やさない、との前提に立ってこそ従業員との信頼関係があったわけだが、この大前提がいつの間にかくずれ、会社のミッションを忘れて権力亡者になったり会社を私物化する経営者がふえてしまった。
<1-23>女は男の指を見る(竹内久美子)
人間に限らず、動物が繁殖する際の一番の課題は何だと思われますか?お金や地位は、他の動物でいえば、まあ縄張りの質のよさや、集団内の順位などといった点と対応しなくもありませんが、違います。意外なことにそれは、バクテリア、ウイルス、寄生虫といった寄生者、つまりパラサイトに強いかどうか。免疫力の問題なのです。
<1-24>人はなぜ太るのか(岡田正彦)
どの食品グループが体重に影響を与えたかを分析した。結果は明快であった。男性では、甘味類、つまり糖分をとっていた人たちが圧倒的に太り、一方、女性では脂肪を多く取ると太ることがわかったのである。
<1-25>鈍感力(渡辺淳一)
年齢をとっても元気な人は、ほとんど他人の話は聞きません。たまに聞いても、「はいはい」ときき流しているだけで、その分、自己中というか、ナルシスティックです。