農らり、食らり、飲~んびり
その31
<31-1>世界3大料理(神山典士)
ボジョレーでできるヌーボーは、その年のフランス全土のワインのできばえをチェックする品種として、主にワイン業者たちが注目するものでした。以前は11月15日が解禁日と決められていましたが、80年代から解禁日を「第3木曜日」と定め、日本やアメリカにも輸出されて大キャンペーンが行われました。週末を目前に控えた木曜日を解禁日とした方が、ワインを飲んでいただくには相応しいという戦略が、そこには見え隠れします。
<31-2>私の死生観(与謝野薫 他)
知り合いの医者が「35%当たったら名医だ」と言うので「たった3割かよ」と驚いたら、「そうだよ。それくらい腹の中はわからない」って答えられました。東大の先生にも「あまり医者の言うことを信じてはいけない。信じられる名医は自分で探しておかないといけない」といわれたことがあります。
<31-3>近藤理論に嵌まった日本人へ医者の言い分(村田幸生)
「日本人はエベレストに上る80歳や、詩を書く100歳は賞賛しても、何もしていない寝たきり老人の存在意義がわからないんだ」
<31-4>無頼のすすめ(伊集院静)
でも一つ言えることは、その時は分からなくても、どんな哀しみにも終わりはあるということ。生き続けてさえいれば時間が解決してくれる。時間が薬という言葉は本当です。
<31-5>がんに不安を感じたら読む本(本荘そのこ)
予防や検診は、原則健康な人を対象とした介入である。予防しようとしている疾病や早期発見しようとしている疾病に全ての人が罹るわけではないので、もともと罹らない人にとっては、そのがんに関する予防や検診は不要な介入になる。
<31-6>昆虫はすごい(丸山宗利)
実は大部分の植物には、昆虫に対する防御物質が含まれている。防御物質とはつまり昆虫にとっての毒である。農作物の多くは改良によってそういった物質が少なくなっているが、野山に生える植物の大部分は、われわれにとって有毒であったり、強いアクがあったり、匂いがきつかったりして、食べられたものではない。そういった特徴も、実は植物の防衛策の表れなのである。
<31-7>謝罪の作法(増沢隆太)
服装としてスーツが男女ともに好ましいのは、いかにそこに個性と存在感を消すかを狙っているからです。
<31-8>最新がん予防法(津金昌一郎)
がん検診で「がんが見つかってしまった。どこの病院に行けばいいですか」という質問を時々受けます。この場合、私は「症例数の多い、経験豊富ながん専門病院」をすすめることにしています。
<31-9>人生、ぐうたらに徹すべし(遠藤周作)
ところで諸君は誰がケチか浪費家か、すぐにわかる方法を知っているか。第1の方法はその相手に親指をうしろにそらさせるやり方だ。非常によくそるやつは浪費家であり、いくら力を入れても指の直立している奴はまずケチである。第2の方法はその相手に便秘症かどうかを尋ねることである。精神分析の医者たちによると便秘症の人は大体においてケチだそうである。つまり彼の胸の中では、おのが物は何でも固く握りしめておこう、決して外には出すまいぞという心がたえず働いていて、それがたとえ自分のウンコであれ、体外に排泄して人手に渡すのが惜しうてならん---こういう心理がおのずと彼(彼女)を便秘にするのだという。
<31-10>競馬1本でメシを食う技術(上野誠)
勝つことのみに意識を集中させている人間と戦うよりは、勝つことへの執念が薄い人間を相手に戦うほうが、勝つ確率が高いのは当然といえるだろう。いくら競馬の控除率が高いといっても、この現状を思えば、競馬という市場にはツケいるスキがあるのだ。
<31-11>脳には妙なクセがある(池谷裕二)
英ダーラム大学のヒル博士らが、オリンピック大会でのボクシングやレスリングなどの試合を徹底的に調べ上げたところ、やはり、赤サイドの方が青サイドよりも10~20%ほど勝率が高いことを見出しました。オリンピックでは赤と青の選手はランダムに割り当てられますし、入場も同じです。にもかかわらず差があるのです。赤色のユニホームやプロテクターを身に着けると、それだけで勝機が高まるということです。
<31-12>あらゆる領収書は経費で落とせる(大村大次郎)
日本の税制では、基本的に「申告納税制度」というシステムが取られています。これは、税金は納税者が自分で申告して自分で納める、というシステムです。税務署や税務当局(地方自治体など)は、納税者の申告が、”明らかに誤っている場合”に限って、修正できることになっているのです。そして「誤りを証明する」のは税務署側の仕事であり、納税者側が「誤りでないことを証明する義務」はないのです。もし何かおかしい領収書があった場合、納税者側はそれを正しいと証明する必要はないのです。税務署側が「それは間違っている」と証明できて初めて修正ということになるのです。
<31-13>自転車三昧(高千穂遥)
二つの違反行為とは「自動二輪車(原付を含む)の自転車走行レーンへの進入」と、「違反駐車」だ。この二つを徹底的に取り締まってくれれば、自転車は極めて安全に、法律(道路交通法第18条)どおり、車道の左端を走行することができる。
<31-14>脳に悪い7つの習慣(林成之)
人間の記憶には「作業記憶」「体験記憶」「学習記憶」「運動記憶」の4種類があります。気付いたものや聞いたものなど脳が受け取った情報は、すべて作業記憶となりますが、これには長く記憶しておく必要のない情報が数多く含まれています。脳がパンクしてしまわないよう、作業記憶は前頭前野で止まり、重要でないと判断されると短時間で消えていきます。
<31-15>男と女のワイン術(伊藤博之・柴田さなえ)
渋みは、高級ワインに育て上げる、いわばポテンシャル。だから、渋いワインは高いのだ。
<31-16>めざせ!日本酒の達人(山同敦子)
「冷や」というと、冷やしたお酒の事と捉えている人もいますが、本来、「冷や」とは、温めていない常温の酒のことを指します。日本酒を冷蔵庫に保管するようになったのは最近のこと。常温で置いておき、燗で飲むのが一般的だったので、温めない酒という意味で、「冷や」と使っていた名残です。
<31-17>50歳からの「死に方」(弘兼憲史)
人が年老いていくことを誰が成長と考えるか。老いは成長でもなく退歩でもない。ただ、変化である。
<31-18>なぜ、日本人は横綱になれないのか(舞の海秀平)
企業などからの懸賞金は1本につき6万2千円(2014年5月場所以降)で、5千3百円は日本相撲協会の事務経費、2万6千7百円は納税充当金として日本相撲協会が本人名義の預り金として天引きし、力士はその場で現金3万円を受け取ることができます。