その18
料亭と割烹の料理の違いを一言でいうならば、温度が違う。例えばお椀の温度は、約10度違います。
<18-11>中国語はおもしろい(新井一二三)
欧米の友人から「どうして日本人が中国語を勉強するのか」と尋ねられると、私は決まってこう答える。「西洋の教養人がラテン語を知らないではすまされないように、東洋の教養人もまた中国語を知らないではすまされないのである」と。何も大げさに教養などといわなくても、日本人が世界の広さを把握するための座標軸として、中国語を取り戻すことには大きな意義がある、と私は思う。繰り返すが、その座標軸とは時間認識と空間認識である。
<18-12>「わからない」という方法(橋本治)
作家とは「定年」と「再就職」を頻繁に繰り返さざるをえない生きものなのである。
<18-13>宇宙論入門(佐藤勝彦)
一般によく使われる「ビッグバン」は、イギリスから輸入された経済用語で、金融自由化を初めとする規制緩和によって経済の再生を図ろうとする政策である。
<18-14>日本人は何を食べてきたのか(永山久夫)
野菜と魚介中心で肉をあまり食べてこなかった日本人の食生活は、実は世界的に見てもかなり珍しい文化なのだ。
<18-15>不動産は値下がりする!(江副浩)
長期的に見れば、これだけ赤字国債を発行しているのだから、調整インフレで貨幣価値が下がり、不動産の価値は上昇するだろう。問題は、全体が上がるのではなく、上がるところもあれば下がるところもあることで、不動産購入に際してその見極めが大切である。
<18-16>脳が冴える15の習慣(築山節)
脳の問題を自覚する最もよい方法は、自分がした失敗を分析することです。特に繰り返しする失敗には、脳の悪い使い方や機能の低下がわかりやすく現れています。
<18-17>伝承農法を活かす家庭菜園の科学(木嶋利雄)
10a(1000㎡)の作土(作物の栽培に利用される土)は約100tといわれ、この土の中には700kg前後の生物が生息しています。内訳は、細菌が140~175kgで数が7京、糸状菌が490~525kgで長さが6500万km、小動物が35kgです。
<18-18>うどんの秘密(藤村和夫)
舌の上に唾をためて、その上に一つまみのそば粉を載せ、舌を上あごにぶつけて溶け具合を見るのです。ふわっとすぐに溶けてしまうそば粉は蕎麦がこしらえやすく、なかなか溶けないものは水回しを入念にしなければならないし、溶けないものが入っていたら蕎麦を作らないほうが賢明だし、上あごにニチャニチャしたものが残るのは小麦粉が混ぜられている、と判断するのです。
<18-19>仕事のルール(浜口 直太)
プロフェッショナルの証は、限られた時間内に深く考えてできるだけ正しい決断を下せることだ。
<18-20>ものづくりに生きる(小関智弘)
自分のありったけを、平気で人に伝える人だった。自分のありったけを人に伝えてはじめて、次に自分が何を獲得しなければならないのかを気づく人たちであった。そして新しい業を獲得した。だから無尽蔵に見えた。道具を隠したり、技を出し惜しみするような職人は、時代とともに発達する技術に取り残される。そんな男の道具箱に詰まっているのは、ガラクタだらけだった。
<18-21>国際時代に遅れない勉強法(舛井一仁)
最後は人格・人柄だ。
<18-22>リーダは夢を語れ!(佐藤芳直)
「トップに必要とされるのは、万民を納得させることができる哲学であり、人生観だ」
<18-23>10年先を読む長期投資(澤上篤人)
付加価値とは、企業の経常利益と経費の2つの部分をすべて足したもの。企業が日常のビジネスであげた利益(経常利益)と、お金を使って社会に還元した金額(経費)をあわせると、「企業が1年間にどれだけ富(付加価値)を生み出したかがわかるのです。
<18-24>食品の裏側(安部司)
原材料表示は容器や包装が小さい場合(30cm*2以下)、表示しなくていいと、食品衛生法で決められているのです。
<18-25>植物の生存戦略(「植物の軸と情報」特定領域研究班)
ゲノムとは、ある生物を生き物たらしめている遺伝子DNAの1セット分をさす言葉です。つまり生物を形作り、生命活動を行なうための設計図全体をまとめて呼ぶ呼び名です。